こんにちわ。ジーパン会計士です。
今日は僕が公認会計士資格を取って良かったな、と思っている点を紹介します。
公認会計士の資格は難しいと聞いてるけど、資格保有者はどういうメリットがあるの?
公認会計士の勉強してますが、なかなかキツく、心が折れそう。改めて、資格保有者の強みを理解したい
などの参考になればいいなと思い、書いています。
1.公認会計士資格のメリット
僕は、2007年に公認会計士試験に合格し、現在、公認会計士として会計コンサルティング業務に携わっています。
今まで、公認会計士試験合格→大手監査法人で会計監査業務→大手上場企業メーカにて経理・財務業務→ベンチャーにて会計コンサルタント という経歴であり、いろいろな業務にチャレンジしています。
そういった業務の中、公認会計士資格を取得して得られた大きなメリットは以下の3つです
①食いっぱぐれがない
これは要は、「会計士の資格を保有していると、仕事がなく、食べるのに困らない」ということになります。
最近は特に、どの監査法人でも人手不足が言われており、監査法人への就職難易度は比較的低いと感じます。
ですが、監査法人は、比較的ストレスの多い職場かと思います。現に僕も、ストレスが多かったので、監査法人を退職しました><
それでも、大事なのは
例え監査法人をやめたとしても、別の活躍できる分野があること
さらに、仮に無職になったとしても、中小監査法人の非常勤バイトがそれなりの時給で、全く生活に困らない
ここです。
中小監査法人の非常勤バイトは1日で4~5万円程度が相場のようです。
活躍できる場も多いので、非常勤バイト以外にも、公認会計士の同期をツテにいろいろな業務をやることができ、基本的に食いっぱぐれはないです。
・監査法人での仕事を通じて、会計士同士のコネクションができる
・中小監査法人の非常勤バイトは今は人手不足でいつでも働ける
②自分の興味ある仕事に挑戦できる
そして、上の「食いっぱぐれがない」ことから、自分の興味ある仕事にチャレンジできることが2つ目のメリットです。
会計士の仕事は業務の幅が広いのがメリットの1つです。
今思いつくだけでも、監査・税務・会計コンサルタント・経営コンサルタント・経理・IPOコンサルタント・・・など幅広く業務が存在します。
いろんな業務にチャレンジすることで、自分のやりたい分野が見えてきます。
経験したことのない仕事は好き嫌いが判別できません。会計士としての資格を取った後は、是非ともいろいろな業務にチャレンジし、自分の好きな業務を探してみてください。
そして、その分野に注力することで、より自分が輝ける仕事が増え、仕事での幸福感が増えます。
・会計士が活躍できるフィールドが広い
・とりあえずやってみて、自分に合っていなかったら別のフィールドに進めばいい
③会計士同士のコネクションができる
最後に、会計士でのコミュニティができ、様々なタイプの会計士とつながりができることがメリットの一つと感じています。
会計士と言っても、その生き方は本当に人によって様々です。
最初は監査法人に入社する人が多いですが、数年~10年程度経過するとみなさんおのずとそれぞれの道を進んでいきます。
親の会計事務所を引き継ぐ・上場会社の経理に転職する・監査法人でマネージャ、パートナーへの道を進む・独立会計士として経営コンサルタントや税務顧問・上場準備会社のCFOとして活躍・IPOコンサルタントとして上場準備会社の顧問を行う・・・など、自らの道に行った会計士同期が非常に多いです。
そして、共通しているのは、「活躍している会計士と話すのは刺激があり、面白い」ことです。
いろんな生き方を知ること、いろいろな専門性を持った会計士の知り合いを持つこと。
それにより、日々刺激のある生活を暮らすことができます。
・会計士同士のコネクションがあれば、知人会計士の知見を有効活用できる
・仕事のやり方、生き方は一つではないことも知れる
2.公認会計士試験合格までの道のり
上に公認会計士資格を取得することのメリットを記載しましたが、公認会計士試験は非常に難易度の高い試験であります。
現に自分が会計士試験に合格した時は、
②上記学習を週6で実施。日曜は休み
③飲み会などの遊びは参加しない。ゲームも制限
この積み上げを1年半ほど継続し、やっとのことで合格することができました。
これだけ学習しても、合格する可能性は高くなく、現に自分が合格した2007年の公認会計士試験は、前年度より2倍の合格者数にするという結果があり、たまたま運良く合格することができました。
それだけリスクの高い資格試験です。ただし、上記の通りリターンも大きいです。

さらに、仮に試験に合格しなかったとしても、試験合格に向けての学習は決して無駄ではありません。
試験学習中に簿記検定を取り、経理に入る・英語を習得し、米国公認会計士を目指す、などの選択肢は広がります。
3.まとめ
「AIが進化する時代、会計士の業務は不要になる」
と言われています。
これが100%間違っている意見である、とは思えません。現状の会計士の業務の一部は不要になると僕は思います。
ですが、活躍している会計士と話すと、会計基準ではなく、会計基準の根拠となった思考をベースに話す人が多いです。
そういう業務だと、AIに取って代わられるリスクは少ないのではないでしょうか?
さらに、基準のもととなる思考をベースに物事を語る人は、会計士として魅力があり、そういう人と話すことは非常に刺激的で楽しいです。
公認会計士の試験は、いわゆる切符みたいなもので、それがあれば十分ではなく、それを活かしてどこに進むかを決めることができます。
自分のやりたい業務に注力し、自分の可能性を広げるツールとして、また、魅力のある専門家となる一つの指標として、是非とも公認会計士の資格を視野に入れてみてください。